【ラスベガス共同】暗号資産(仮想通貨)取引大手のバイナンスは29日、外部から不正アクセスされ、約63億ドル(約1兆円)相当の暗号資産が影響を受けたと発表した。30億ドル分を凍結したといい、残りが実際に流出した可能性があるとみられる。米メディアは暗号資産の盗難として過去最大だとしている。
バイナンスは「利用者の資金は安全だ」と強調、損失は全額補償すると表明した。また初期調査の結果として、技術者のパソコンが乗っ取られた可能性があると明らかにした。攻撃者がこのパソコンを使って社内のシステムに入り込み、不正に出金を指示したとみている。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、不正アクセスしたのは北朝鮮のハッキンググループの可能性があるとの複数のサイバーセキュリティー調査会社の見方を伝えた。日本の警察庁などは先月、北朝鮮関連の集団が日本を含む100以上の国・地域のIT技術者に攻撃を仕掛け、少なくとも17億円相当の暗号資産を盗んだと発表している。
バイナンスの利用者は3億3500万人を超え、世界最大とされる。