【フランクフルト共同】欧州中央銀行(ECB)は29日、ラガルド総裁が来年2月7日に退任すると発表した。来年10月の任期満了を前に退く。欧州連合(EU)のコスタ大統領は後任を選ぶための手続きを始める意向を示した。ラガルド氏の母国フランスで財政への懸念などから長期金利が上昇し、ユーロ圏の市場が動揺するさなかで身を引く形となる。
来年春のフランス大統領選では、極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン氏が優勢となっている。早期退任は、後任人事を現在のマクロン政権下で協議できるようにして、極右の影響力が及ぶのを避けるためとの見方がある。
ラガルド氏はX(旧ツイッター)に投稿したビデオメッセージで「十分に良い仕事を成し遂げたという感慨を抱きながら、将来にふさわしい姿となったECBを去ろうと思う」と話した。
後任には、国際決済銀行(BIS)のデコス総支配人(スペイン中銀前総裁)や、オランダ中銀のクノット前総裁らが有力とみられている。
ラガルド氏は、2019年11月にECB総裁に就いた。