中部電力、特別損失3800億円

中部電力浜岡原発=静岡県御前崎市

 中部電力は29日、耐震データ不正により浜岡原発(静岡県)の再稼働が見通せない状況を受け、2027年3月期に3800億円程度の特別損失を計上する見込みだと明らかにした。27年3月期の連結純損益は過去最大の2150億円の赤字に転落する見通し。従来は1600億円の黒字を見込んでいた。前期は2277億円の黒字だった。

 不正を受けて原発の安全対策工事の費用が見通せず、特別損失を計上することになったと説明した。安井稔社長は名古屋市で開いた記者会見で、会計上の判断であり「浜岡の重要性は何ら変わるものではない」と強調、原発廃炉は改めて否定した。中期経営計画は「早ければ年内」に示すとの考えを示した。

 同時に発表した26年9月中間連結決算は、純損益が2804億円の赤字(前年同期は1663億円の黒字)だった。中間決算では3700億円余りの特別損失を計上した。

 中部電力は浜岡原発の耐震設計に関わるデータ不正に伴い、3、4号機の再稼働審査申請を取り下げていた。

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