生態系の回復、目標の3分の1

アフリカで進む再生型農業((C)Todd Brown/UNEP)

 アルメニアで開催中の生物多様性条約第17回締約国会議(COP17)で国連は29日、149カ国の計2億5200万ヘクタールで植林や再生型農業など生態系の回復が進められているとの報告書を発表した。2030年までに劣化した生態系の少なくとも30%で回復に向けた活動に取り組むとの国際目標の3分の1程度の面積にとどまっており、さらなる対策が必要だとしている。

 報告書は、地球上の劣化した生態系の面積を24億6100万ヘクタールと推計。回復が進んでいる2億5200万ヘクタールはこの約10%で、目標とする30%に当たる7億3800万ヘクタールとは開きがある。陸域では目標のほぼ半分に到達しているものの、淡水域や海域、沿岸域ではあまり進んでいない。

 取り組みの面積はアジアが最大で、1億9200万ヘクタールだった。アフリカの3600万ヘクタール、欧州の900万ヘクタールが続いた。優先度が高い地域を15%回復させることができれば、予測される絶滅の60%を防ぐことができるとしている。

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