大阪・関西万博会場のシンボル「大屋根リング」の関連工事費を下請け業者に約1363万円水増し請求させ、会社に損害を与えたとして、背任罪に問われた竹中工務店(大阪市)の元総括作業所長河井辰巳被告(61)=奈良市=は29日、大阪地裁(加藤陽裁判官)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、工事現場の責任者だった被告が、自宅や妻が経営するカフェのリフォーム工事を依頼している業者に万博関連工事を受注させ、費用を上乗せして請求するよう指示したと述べた。
証拠調べで、被告が水増しの指示を認め「現場最高責任者の権利を悪用してしまった」と供述した調書を読み上げた。
起訴状によると昨年2~6月、下請け業者の代表と共謀し、同じ業者に請け負わせていた自宅改修工事などの代金支払いに充てるため、水増し分を含む計約2779万円を竹中工務店から業者に振り込ませ、竹中に損害を与えたとしている。
日本国際博覧会協会によると、竹中工務店が入る共同企業体(JV)は、リング西側部分約700メートルの工事などを含む西工区を担った。