三重県名張市で1961年、5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件の第11次再審請求で、死刑が確定し、獄中死した奥西勝元死刑囚=死亡時(89)=の弁護団は28日、名古屋市内で記者会見し、名古屋高裁がぶどう酒の瓶口に巻かれていた「封かん紙」の一部を切り取り、付着したのりの成分などの鑑定を実施することを決めたと明らかにした。決定は13日付。
弁護団によると、高裁は封かん紙や瓶のラベルなど計8点を鑑定する。封かん紙の一部を切り取って鑑定するのは初めて。
長年、元死刑囚の弁護団長を務めていた鈴木泉弁護士が8月に死去。後任の団長となった小林修弁護士は会見で「この事件を解決したいという裁判所の意欲の表れだ。期待できる」と述べた。