ゆうちょ銀行がインターネット証券大手の松井証券に2割程度の出資を検討していることが28日、分かった。国内最大級の顧客基盤を生かし、個人向けの株式売買の仲介サービスに参入する。
11月上旬にも両社が開く取締役会で正式決定する見通し。松井証券はゆうちょ銀との提携を通じて顧客の拡大を図り、競争が激化するネット証券業界での生き残りを目指す。
ゆうちょ銀のスマートフォン向け「ゆうちょ通帳アプリ」を松井証券のシステムに連携させ、顧客が証券口座を開いて株式売買できるようにする。2027年中のサービス開始を視野に入れる。
ゆうちょ銀の通常貯金の口座数は26年3月末時点で約1億2千万口座。残高は約186兆円に上るが、個人向けの資産運用サービスは投資信託や国債が中心で個別株式の売買に対応していなかった。26年度から3年間の中期経営計画では、多種多様な顧客需要に対応する新たな金融商品やサービスの提供を掲げており、証券会社との提携も検討していた。
松井証券の口座数は約183万で、楽天証券やSBI証券の1割程度にとどまる。