山形県酒田市は25日、市中心部を焼いた1976年の酒田大火から29日で50年となるのを前に、記憶と教訓を伝えるため式典を開いた。会場では約800人の参列者が、大火で殉職した地元消防組合の消防長に黙とうをささげて悼んだ。式典後には近くの川沿いで消防団員らが地域の安全を願い、一斉放水した。
矢口明子市長は式典のあいさつで「さまざまな教訓と支え合いの精神を町づくりに生かしていくことこそが最大の防災だ」と決意を語った。
ステージでは、消火活動や被災直後の市街地の様子を振り返る映像も上映された。当時、消防士として対応に当たった土井寿信さん(70)も講演。「火の勢いが強く、退きながら消火活動をせざるを得なかった」などと振り返った。