和歌山県広川町で24日、江戸時代に起きた安政南海地震(1854年)の際に闇夜の中で稲わらに火をともして村人を高台に導き、津波から住民を救った実業家浜口梧陵の故事を今に伝える「稲むらの火祭り」が開かれた。
防災意識の継承が目的で、町民ら約370人が参加。火をともしたたいまつを手に高台の神社まで約2キロを練り歩き、避難路の把握や早期避難の重要性を確認した。
梧陵の子孫、浜口道雄さん(83)も一緒に歩き「若い人たちが多く参加し、災害時の避難の大切さを知ってもらう良い機会。ぜひ周りの人にこの逸話を広めてほしい」と語った。
広川町の津波避難を意識した町づくりは、文化庁が「日本遺産」に認定している。