被爆マリア像、核開発地の米国へ

長崎市の浦上天主堂に安置されている「被爆マリア像」

 長崎原爆に遭い頭部だけが残った「被爆マリア像」を16年ぶりに米国に持ち込む計画に関し、世界初の核実験が行われたニューメキシコ州への訪問を調整していることが分かった。同州に渡るのは初めて。州都サンタフェで公開するほか、原爆開発計画の拠点都市ロスアラモスへの持ち込みも検討している。関係者が23日、明らかにした。世界で核軍縮に逆行する動きが相次ぐ中、日米市民らで平和を祈る狙い。

 像を持ち込むのは、広島や長崎のカトリック聖職者らでつくる巡礼団。被爆者もいる。11月にニューヨークの国連本部で始まる核兵器禁止条約の第1回再検討会議に合わせて渡米し、国連本部内での公開を協議している。ニューメキシコ州には12月に着き、サンタフェの教会などに運ばれる見通し。旧日本軍が真珠湾を攻撃した12月7日(日本時間8日)には、訪問先のシアトルで平和を願うミサを計画している。

 像は被爆して壊れた浦上天主堂(浦上教会)のがれきの中から頭部だけが見つかり、発見した神父が北海道で長年保管した後、再建された同教会に戻った。

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