段ボールなどの製造を委託した業者に、製造に用いる印版や木型を無償で保管させたとして、公正取引委員会は22日、大手メーカーの王子コンテナー(東京)の下請法(現・中小受託取引適正化法)違反を認定し、保管費用を支払うよう勧告した。同社は製紙大手、王子ホールディングス(HD)の連結子会社。
公取委によると、王子コンテナーは2024年6月~25年11月、製品を長期間発注しないのに、段ボールに企業ロゴを印刷するための印版や、裁断に使う木型、金型計9610個を140業者に保管させた。
うち127業者には、費用の一部に当たる約341万円を今年7月までに支払ったが、公取委は残りの額も速やかに算定し、支払うよう求めた。今年1月に中小受託取引適正化法が施行される前の違反行為のため、改正前の下請法を適用した。
王子コンテナーは「勧告を厳粛に受け止め、コンプライアンスの一層の強化と再発防止に努める」とのコメントを出した。
印版の無償保管を巡る勧告は2件目。