ダリ装丁の貴重本、仏中部で盗難

 スペイン出身の芸術家ダリが装丁を手がけた重さ210キロもある貴重な書籍が今月上旬、フランス中部の美術館から盗まれた。どのようにして持ち出されたのかは不明。フランスメディアが報じた。フランスでは各地の美術館で絵画などの盗難が相次ぎ、文化財保護への懸念が高まりそうだ。

 書籍は「ヨハネの黙示録」で羊皮紙150枚からなる。藤田嗣治や「恐るべき子供たち」の著者ジャン・コクトー、「木を植えた男」のジャン・ジオノらフランスゆかりの有名な作家や画家らが携わり、1958~61年に作られた。表紙は青銅製で、パリに滞在経験があるダリの作品。100万ユーロ(約1億8千万円)以上の価値があるとの推定もある。

 日本人の収集家らを経て、フランスの美術館に渡った。書籍の所有者は盗難を受け「フランスの遺産が失われた」と話した。

 フランスでは9月に南部の美術館から印象派画家ルノワールの絵画が盗まれ、その後、見つかった。昨年10月にはパリのルーブル美術館から歴史的宝飾品が盗まれる事件が発生した。(共同)

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