世界のセキュリティー関係者が発見したITシステムの脆弱性の件数が対話型生成人工知能(AI)の普及後に急増していることが17日、米非営利団体MITRE(マイター)の集計で判明した。AIにより短時間で大量に発見できるようになり、2025年には4万8千件を超え、21年の2・4倍に膨らんだ。26年は6月までに3万5千件超となり、過去最多のペース。専門家は「サイバー攻撃のリスクは高まっており、速やかな改修が求められる」と警鐘を鳴らす。
脆弱性が見つかった場合、「パッチ」と呼ばれる修正プログラムを迅速に適用することが求められるが、対処が遅れると不正アクセスの標的となり、悪用される恐れがある。
「タイムズカー」や「焼肉きんぐ」などで深刻な情報の漏えいが相次いだことを受け、政府は9日、企業に脆弱性対策などを徹底するよう要請した。
マイターは発見されたシステムやソフトウエアの脆弱性を「CVE」と呼ばれる識別番号で管理。システム業者や研究者らが正確に把握し、対策に役立てられるよう情報を共有している。