膝や肘、股間などの関節の軟骨がすり減って周囲の骨の形が変わり、痛みや運動障害が起きる変形性関節症のごく初期に、軟骨の構造を支える「9型コラーゲン」が減っているとの研究成果を大阪大などのチームが17日までに国際学術誌に発表した。コラーゲンを補って軟骨の変性を抑えられる可能性のある手法も開発した。
軟骨は線維状の「2型コラーゲン」が折り重なって弾力を保つが、変形性関節症では2型コラーゲンの配置が乱れて構造が崩れる。厚生労働省の2008年の報告書によると、膝の関節に自覚症状がある国内の患者は推定約1千万人で、高齢化に伴って増えている。軟骨の複雑な構造を人工的に再現して元通りにするのは難しく、進行を抑える有効な治療薬はない。
チームは、時間がたつと変形性関節症を発症するように膝関節を手術したラットを観察。1週間後、軟骨の見た目はほぼ変わらないが、2型コラーゲン同士をつなげる小さな9型コラーゲンが大きく減り、2型コラーゲンの構造が崩れ始めているのを発見した。