元大統領の妻銃撃死映画で騒動

映画「暗殺者(たち)」の主演俳優の自宅前で抗議する保守系団体のメンバーら=4日(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国で朴正熙元大統領の妻が銃撃を受け死亡した事件を題材にした9月公開の映画が、朴政権の事件関与を疑わせる内容で「歴史を歪曲している」と保守陣営が反発、上映中止や謝罪を求める騒動になっている。出演者への個人攻撃が強まり、表現の自由を巡る問題にも発展。製作側は歴史をゆがめる意図はないと反論する。

 映画は1974年にソウルで起きた朴氏暗殺未遂事件を扱う「暗殺者(たち)」。当時の捜査当局は、在日韓国人の文世光元死刑囚=同年執行=が演説中の朴氏を狙撃し、流れ弾で妻陸英修氏が死亡したと結論付けたが、映画は事件の背後に疑問を投げかけ、朴氏や情報機関の中央情報部(KCIA、現国家情報院)の関与を思わせる描写がある。

 タイトルを暗殺者「たち」とした点も、文元死刑囚とは別の黒幕の存在をほのめかし、保守系野党「国民の力」などは「朴氏が首謀者であるかのような印象を与え、故人の名誉を傷つけている」と反発している。

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