農林水産省は16日、今年収穫された新米の卸売価格が9月の全銘柄平均で玄米60キロ当たり2万1293円だったと発表した。前年同月比で42%下落した。昨年からのコメの生産が需要を上回り、在庫が膨らんでいる影響が表れた。長雨による収穫遅れもあるとみられ、取引契約数量は低調だった。スーパー店頭の5キロの平均価格は5週連続で2千円台となり、値下がりが続く可能性もある。
農業協同組合(JA)などの集荷業者と卸売業者が売買する際の「相対取引価格」を産地や銘柄ごとに集計した。2026年産の集計は9月分が最初で、同時期の比較では24年産の2万2700円も下回る一方、米価高騰が始まる前の23年産の1万5291円よりは依然高かった。
25年産はコメ不足を背景に集荷競争が激化し、相対取引価格が高騰した。ただ、農家が作付けを増やした上、政府が備蓄米を放出したこともあり、26年に入ってコメ余りが顕著になった。そのため、各地のJAが農家に仮払いする「概算金」を前年より2~4割程度低く設定。相対取引価格も連動して下落した。