原発避難者訴訟、国の責任否定

東電福島第1原発事故を巡る福島県浪江町津島地区住民の集団訴訟の控訴審判決後、紙を掲げる原告側弁護士ら=16日午後、仙台高裁前

 東京電力福島第1原発事故で避難を強いられた福島県浪江町津島地区の住民が、国と東電に放射線量を事故前の水準に戻す原状回復と損害賠償を求めた集団訴訟の控訴審判決で、仙台高裁(石垣陽介裁判長)は16日、2021年の一審福島地裁郡山支部判決が認めた国の責任を否定し、東電のみに賠償を命じた。

 同種訴訟を巡っては、国の賠償責任を認めない22年6月の最高裁判決以降、東電だけに賠償を命じる判断が続いている。

 事故当時、津島地区には約1400人が暮らしていたが、今年9月末時点の居住人数は19人にとどまる。23年3月に地区の1・6%で避難指示が解除されたが、残りは自由な立ち入りができず、帰還のめどはほとんど立っていない。

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