宇宙の謎解く望遠鏡が完成

スペイン領・ラパルマ島の天文台に完成した国際共同観測「CTAO計画」の大口径望遠鏡群の一部=15日(共同)

 【ラパルマ島共同】ブラックホールや暗黒物質など宇宙の謎に迫る国際共同観測「CTAO計画」で、観測の中核を担う大口径望遠鏡4基が15日、北大西洋のスペイン領カナリア諸島・ラパルマ島に完成し、記念式典が開かれた。大口径望遠鏡は日本が開発を主導、2027年にも4基体制で本格的な観測を始める。

 望遠鏡は、ブラックホールや超新星など激しく活動する天体から放出される超高エネルギーのガンマ線を捉える。望遠鏡群はラパルマ島と南米チリ・パラナルに設置。大きさの異なる3種類、約70基で観測する。一つの天文台のように運用する計画で「チェレンコフ望遠鏡アレイ天文台(CTAO)」と呼ばれる。

 完成した大口径望遠鏡は直径23メートルの反射鏡と超高速カメラを持つ。20秒で望遠鏡全体が180度回転、突発的に発生した天体現象の素早い追跡が可能。観測範囲も従来のガンマ線望遠鏡と比べて約80億光年先から約120億光年先に広がった。

 CTAOには25カ国が参加、日本は全国約30の研究機関が携わっている。

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