8月の千葉豪雨でタクシーが水没し閉じ込められた乗客1人が死亡した事故を受け、千葉県タクシー協会が全車両への脱出用ハンマーの配備を決めたことが14日、協会への取材で分かった。事業者が国に報告した事故の詳しい経緯も判明。協会は同日、ホームページに乗客向けの文書を掲載し、災害時は安全のため「運行を休止する場合もある」と理解を求めた。
国土交通省は豪雨の際に水圧や電気装置の損傷で窓やドアが開かなくなることがあるとして、車にハンマーを積んでおくよう推奨している。
協会は搭載状況を踏まえ、会員事業者の実動車両約5500台の9割に当たる約5千台分のハンマーを一括購入した。豪雨への対策や気象情報の収集についてまとめた対応方針も策定し、14日に会員に通知。担当者は「乗客と乗務員の命を守る」と強調した。
8月13日の豪雨では千葉県佐倉市でタクシーが水没し、乗客の60代女性が死亡した。
事業者は再発防止策として、状況が分からない時は個人で判断しないよう、乗務員への教育を徹底したなどと報告した。