小説「群棲」など家族や企業を題材に人間の内面を描いた作家で文化功労者黒井千次(くろい・せんじ、本名長部舜二郎=おさべ・しゅんじろう)さんが12日、肺炎のため東京都の病院で死去した。94歳。東京都出身。葬儀・告別式は東京都墨田区両国2の8の10、回向院で。喪主は長男聡介(そうすけ)さん。
労働者の苦難を描いた「時間」で1970年に芸術選奨新人賞を受賞。平凡な市民の日常生活を繊細に描き、古井由吉さんらとともに「内向の世代」の代表的作家とされた。「群棲」で谷崎潤一郎賞、「カーテンコール」で読売文学賞など。
日本文芸家協会理事長、芥川賞選考委員を歴任。日本芸術院長、日中文化交流協会会長を務めた。