二酸化炭素大幅減の水素エンジン

 船舶用エンジンを手がけるジャパンエンジンコーポレーション(兵庫県明石市)が、脱炭素化の取り組みを加速させている。新たに開発した水素を燃料とする大型商船向けのエンジンは、従来の重油燃料に比べて、二酸化炭素(CO2)の排出量を95%以上削減できる。脱炭素化は海運業界でも求められており、大型商船向けの水素エンジンは世界初だという。

 9月8日に完成を発表した新型エンジンは、尾道造船(神戸市)が建造する船に搭載し、商船三井が2028年度から3年間の実証運航を計画する。水素は漏れやすく、燃えやすいため、配管を二重にするなどの安全対策をした上で、燃焼を安定させる工夫も施した。

 ジャパンエンジンは、アンモニアを燃料とするエンジンも昨年完成させた。水素とともに次世代の船舶用エンジン燃料として期待される一方、水素は普及の遅れやコスト高といった課題を抱え、毒性のあるアンモニアは安全性の確保が不可欠となる。

 国際海事機関(IMO)は50年ごろまでに温室効果ガス排出を実質ゼロにする目標を掲げ、政府は取り組みを支援している。

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