【ニューヨーク共同】人工知能(AI)開発を手がける米新興企業アンソロピックは9日、生成AI「クロード」が評価試験や社内利用の際に米政府機関のウェブサイトなどに意図しない操作をしていたと発表した。米メディアによると、無断でビザ(査証)申請をしたり、警察サイトの情報提供窓口に架空の目撃情報を送ったりしたという。
トランプ政権でAI政策を担う作業部会はこれを受け、AI開発企業に対しAIの暴走例を即時に報告するよう求めた。
クロードは国務省のサイトにある書式を使ってビザ申請を計20件、無断で送っていた。申請はいずれも処理されなかった。
またフィラデルフィア市警は、自らの窓口が対象だったと発表した。クロードが7月18日、未解決殺人事件の情報提供欄に、事件に心当たりがある人物を装い作り話を送った。迷惑投稿扱いとなり、捜査には至らなかった。市警は、アンソロピックが市警に知らせるまで2カ月以上かかったことを「容認できない」と批判した。