女児死亡、父親が伊達市を提訴

 北海道伊達市の市立小学校で2023年、体育の授業後に2年生の女児=当時(8)=が死亡したのは、学校側が危険な暑さの中、屋外での授業を中止しなかったことが原因として、女児の父親が市に対し、約8800万円の損害賠償を求めて札幌地裁室蘭支部に提訴したことが9日、地裁への取材で分かった。提訴は今年8月19日付。

 訴状によると、事故当日の23年8月22日、伊達市の気温は観測史上最高の33・5度を記録。環境省の指針では「運動は原則中止」とされる水準で、近隣校は体育の授業を取りやめていたが、女児が通う学校では予定通り実施された。

 女児は先天性の心疾患があり、学校側も把握。午前10時半~11時45分、グラウンドでボール投げや鉄棒の練習をした後に倒れ、搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。主治医は「酷暑による過度な身体的ストレスで起きた致死性不整脈」が死因とした。

 原告側は「過酷な環境負荷は予見可能であり、学校側が授業を中止、または延期する容易な措置を怠った過失は重大」と主張する。

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