ソフトバンク子会社のIDCフロンティア(東京)が提供する法人向けクラウドサービスで、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」の攻撃を受けたことによる障害が8日も続いた。同社は一部の顧客のデータについて「取り出しや復元が困難な見通し」と発表。サービスを利用する企業では、予約管理システムが使えなくなるなどの被害が出た。
同社はデータの復元には顧客自身が保持しているバックアップデータからのみ可能との見解を示した。影響が出た495の企業や自治体の中にはバックアップを取らずに重要なデータを預けていた可能性がある。
保育大手のポピンズでは予約情報を管理する主要システムなどへアクセスができず、利用者の予約やスタッフの手配業務に影響が出た。倉庫の入出荷に影響が出た冷凍食品大手ニッスイの物流子会社は、取引先が約1200社に上る。担当者は「代替手段を含め検討を進めているが、8日中の復旧は難しい」と話した。
中古車流通システムを手がけるオートサーバーは8日、自社サイトが閲覧できない状態にあると発表した。