男性「最期の声、忘れられず」

台風25号による土砂崩れに巻き込まれた横山淳子さんの自宅=9月25日、神奈川県横須賀市

 台風25号の影響による土砂崩れで犠牲となった神奈川県横須賀市の横山淳子さん(64)の夫一郎さん(67)が、8日までに取材に応じ「発生直後に『何だこれは』と叫んだ妻の最期の一言が忘れられない。なぜうちの裏側だけが崩れたのか」と無念と疑問を口にした。

 土砂崩れは9月21日に発生。一郎さんは浸水対策の作業を終えてリビングのソファで休憩し、淳子さんは台所で野菜を調理していた。「ドン」と大きな音がして自宅が激しく揺れた。淳子さんの叫び声が聞こえて一郎さんが台所を見ると土砂が壁を突き破って流れ込んでいた。

 一郎さんは外に出て消防と警察に通報。淳子さんを救助しようと試みたが土砂に阻まれ、その後心肺停止状態で見つかった。

 今回崩れた斜面と自宅の間の市道に土砂が流れ出すことがあり、一郎さんは横須賀市に清掃と土地所有者への対応要請を依頼。近隣で県が急傾斜地崩壊対策事業の工事を行っていたため、同様の対応をしてもらえないか相談もしていた。一郎さんは「まさか土砂崩れが起きると思わなかった。客観的に原因を究明してほしい」と話した。

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