覚醒剤使用無罪、地裁に差し戻し

福岡高裁

 昨年2月に覚醒剤を使用したとして覚醒剤取締法違反罪に問われた女性被告(51)の控訴審判決で、福岡高裁は1日、無罪とした今年1月の一審判決を破棄し、福岡地裁に審理を差し戻した。一審が福岡県警の違法な捜査で得られたとして証拠排除した尿鑑定書について「十分に審理、検討を尽くしていない」と結論付けた。

 一審判決が、トイレの個室ドアを閉める選択肢を与えず所持品検査をしたと認定した点に関し、平塚浩司裁判長は判決理由で、警察官の説得は終始温和で任意と明示していたと判断した。

 一審の証人尋問などで、捜査状況に関する具体的な質問がされていなかったとも指摘。強制採尿令状の請求時、重要な部分を隠して審査をすり抜けようとしたと認定した一審判決は「十分な根拠に基づかず、説得力に欠ける」と述べた。

 判決によると、被告は一審初公判で捜査は違法だとして無罪を主張したが、後に覚醒剤使用を認め捜査の違法性を争わない意向を示していた。

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