【ワシントン共同】米公共ラジオ(NPR)は29日、米中首脳が先週見学したワシントンの国立公文書館に米側がサンフランシスコ平和条約の文書を展示しようとしたところ、中国側が激怒し、見学直前に変更していたと伝えた。同条約は台湾の最終的な帰属先を定めておらず、中国側は「違法だ」と主張している。
トランプ大統領は25日、中国の習近平国家主席夫妻を国立公文書館に案内し、独立宣言の関連資料などを見学した。
NPRによると、1952年発効のサンフランシスコ平和条約の文書展示に反発した理由について中国の外交官は「条約は日米が署名したもので、中国は署名していない」と指摘した。条約署名当時は、中華人民共和国と台湾の中華民国が中国の代表権を争っており、いずれも招待されていない。
当初は平和条約の文書と一緒に、世界遺産「万里の長城」のれんがや中国皇帝からの贈り物も展示する予定だったが、撤去されたという。