【サンフランシスコ共同】生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIは29日、ソフトウエア開発者向けの年次イベントで、次世代モデル「GPT6・1アストラ」の発表を見送った。同社の安全問題責任者は共同通信の取材に対し「われわれの安全性に関する基準は極めて高い」と語り、安全性に対する懸念が理由との認識を示した。
サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は29日、会場で記者会見し、次世代モデルの開発について「使命と安全性を優先する」と述べ、提供までに時間をかける方針を明らかにした。機能向上よりも安全対策を先行させるため、計算資源や人員などの経営資源を大幅に再配分していると強調した。
安全性への対応を巡っては、「『全速力で突進しよう』という推進派も『破滅するから止めろ』という停止派も支持しない」と言明。開発に関する極端な意見を退けた上で「業界として中道を進む必要がある」と強調した。
新規株式公開については意欲を示す半面、当面は安全確保を優先し、上場を急がない姿勢を明確にした。