大阪大発のベンチャー「クオリプス」と大阪けいさつ病院(大阪市)は29日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞シート「リハート」を重い心臓病の患者に移植する手術を実施したと発表した。無事に終了したという。患者への移植は、9月に製品の公的医療保険が適用されて以降初めて。
リハートは血管が詰まり、心臓に血液が届きにくくなる「虚血性心筋症」による重症心不全の治療に使う。他人のiPS細胞から作った心筋細胞をシート状に培養し、心臓の表面に貼り付ける。新たな血管ができ、心機能の回復が期待される。
製品の承認と保険適用の前に実施した臨床試験では、シートを移植した8人全員で疲労感や動悸など症状が軽減し、心機能や運動能力の改善もみられたという。