【ワシントン共同】米スペースXは28日、大型宇宙船「スターシップ」を米南部テキサス州の拠点施設から打ち上げた。14回目の無人飛行。地球周回軌道に初めて投入した。従来は「飛行試験」と位置付けていたが、今回は試験という表現を落とした。本格運用に向けて一歩前進となる。
約10時間かけて地球を6周し、太平洋に着水させる計画だったが、予定を変更して打ち上げの約3時間後に海面に着水させると発表した。理由は明らかにしていない。
スターシップは全長124メートルの世界最大のロケット。33基のエンジンを備える下段ブースターと、上段の宇宙船で構成される。宇宙船は、ブースターから分離後、高度約275キロを飛行。衛星通信サービス「スターリンク」用の衛星26機を所定の軌道に投入した。
13回目の飛行試験では1時間程度かけて地球を半周し、海面に着水した。
米航空宇宙局(NASA)は2028年の宇宙飛行士による月面着陸で、スターシップを月着陸船の候補として検討しているが、開発遅れが指摘されている。