【メッス共同】フランスを訪問中のローマ教皇レオ14世は28日、東部メッスで欧州の平和をテーマとする集会に出席し、演説した。ロシアのウクライナ侵攻に直面する欧州に対し、和平に向けて「忍耐強い対話に取り組み、交渉で勇気を示さなければならない」と促し、一定の妥協の必要性にも言及した。
欧州連合(EU)は対ロ抑止力強化で「再軍備」に取り組んでいるが、教皇は「再軍備の幻想に用心する必要がある」と述べた。「戦争の損失を食い止める」だけでなく「世界平和に向けた創造的な努力」を求めた。
メッスはロレーヌ地方の中心都市。1871~1918年はドイツ領となり、欧州の戦争の歴史を象徴する。マクロン大統領や国境が近いルクセンブルクの首相らも集会に参加した。
教皇は、今日の人間や国家の関係について「言葉の価値が軽視され、うそやごまかしを誇っている」と指摘し、欧州は悪循環を断てると訴えた。
一方、教皇は27日、欧州で安楽死や自殺ほう助を合法化する動きが広がる中「死をもたらすことを正常と考えることは不可能だ」と南西部ルルドで述べ、反対する姿勢を改めて強調した。