【パリ共同】スペイン・サンセバスチャンで26日、欧州で権威のある映画祭の一つとして知られる第74回サンセバスチャン国際映画祭の各賞が発表され、作家の原田マハさんが初めて監督した「無用の人」が国際批評家連盟賞を受賞した。この映画祭で日本映画が国際批評家連盟賞を受賞するのは16年ぶり。
「無用の人」は原田さん自身の同名小説が原作。美術館の監視員として働く主人公が一人静かに亡くなった父の記憶をたどる物語で、蒼井優さんが主人公を演じた。
国際批評家連盟賞は映画祭の正式な賞とは別に、外部の組織が運営する賞。配給元のビターズ・エンドによると、作品に込められたアートへの敬意と映像美が評価された。原田さんは受賞に「最も幸福な映画体験をさせていただきました」とコメントした。
「無用の人」は地元文化団体が選ぶアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞した。
また、濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」が多様で包摂的、平等な映像産業の発展に貢献した女性プロデューサーを表彰するスペイン公共放送「異なる視点賞」を受賞した。