【ナイロビ共同】アフリカ東部エチオピアの政府高官は23日の声明で、北部ティグレ州の空港が反政府勢力ティグレ人民解放戦線(TPLF)に制圧されたと発表した。TPLF側は同日、政府軍に対する戦闘開始を宣言した。政府とTPLFは2022年に停戦合意したが、ロイター通信は「合意が崩壊した」と報じた。
エチオピア政府高官は、北部のアファール州とアムハラ州でも政府側に対する攻撃があったと説明。空港占拠でティグレ州を発着する航空便が停止されたと表明した。TPLF側は、アビー首相率いる現政権がティグレ州の住民を攻撃しているとして、戦闘は「防衛戦争だ」と主張した。
TPLFとエチオピア政府の間では今年に入って摩擦が激化。TPLFは今月20日、エチオピアで活動する他の六つの武装勢力と協力体制を構築したと明らかにし、アビー政権との対決姿勢を強めていた。
エチオピア北部では20年11月にTPLFと政府軍の戦闘が勃発し、60万人が死亡したとされる。22年11月にアフリカ連合(AU)の仲介で停戦合意が成立した。