【ワシントン共同】米ネットメディアのジ・インフォメーションは23日までに、中国の人工知能(AI)を監督する国家インターネット情報弁公室が自国のAI開発企業、DeepSeek(ディープシーク)や月之暗面(ムーンショットAI)を調査していると報じた。中国軍関連の機密情報などを米国の企業に流出させた疑いがあるという。
米国のAI企業アンソロピックが報告書で指摘していた。ディープシークなどは利用者からの情報をアンソロピックのAI「クロード」に無断で転送し、自社のAIを学習させていた。ムーンショットが転送した情報の中には、人民解放軍施設周辺の監視映像などが含まれていたという。
ジ・インフォメーションによると、当局は中国の法律に違反している可能性があると判断。経営陣らから事情を聴いた。
他社の大規模なAIの出力を使って自社のAIを鍛える手法は「蒸留」と呼ばれ、米政府は中国企業を非難している。中国の規制当局としても、こうした活動に伴って中国軍や警察、国有企業の機密データが米国側に流れることを警戒しているもようだ。