【ワシントン共同】米国とデンマーク、デンマーク自治領グリーンランドの首脳は22日、ニューヨークで北極圏と北大西洋地域の安全保障強化に関する合意文書に署名した。米国がグリーンランド南部と東部の計2カ所に米軍拠点を設置することが盛り込まれた。米国は現在、北西部にミサイル防衛の要であるビドフィク宇宙軍基地を置いており、計3カ所となる。
トランプ米大統領は22日の国連総会演説で「二つの極めて大規模な軍事基地を建設する」と表明した。
トランプ氏は2025年1月の2期目就任前からグリーンランド領有に意欲を示し、デンマークや欧州各国が反発。米欧関係がぎくしゃくする一因となってきた。デンマークやグリーンランドが受け入れ可能な内容での合意締結により、事態が収束に向かうかどうかが焦点だ。
ロイター通信によると、2カ所のうち南部の拠点は、東西冷戦下の1950年代に米軍が閉鎖した基地を再開する形となる。東部では、デンマークのパトロール部隊が犬ぞりを活用している場所に拠点を開設する。