エチレン稼働率7割に回復

三菱ケミカルの茨城事業所のエチレン生産設備(同社提供)

 石油化学工業協会は17日、プラスチックなどの原料となるエチレン生産設備の8月の稼働率が73・5%(速報値)だったと発表した。70%台となるのは、米国によるイラン攻撃の影響が出る前の2月以来で半年ぶり。原料のナフサを中東以外から代替調達するルートの確保が進み、稼働率が回復した。

 中東情勢緊迫化によるナフサ不足の影響で3月以降は60%台の低稼働率が続いていた。3月以降に取り崩していたエチレンなどの在庫を回復させようという動きも生産設備の稼働率上昇を後押しした。

 石化協の筑本学会長(三菱ケミカルグループ社長)は記者会見で「操業は上がってきており、しばらくこのままの状況が続くのではないか。国内の必要な事業には十分応えられるレベルだ」との見通しを示した。

 サウジアラビアのパイプラインが攻撃を受けて稼働を停止するなど再び供給不安が高まっていることについては「現時点ではあまり懸念はしていない」と述べた。

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