【カイロ共同】ロイター通信は15日、紅海沿岸にあるサウジアラビア西部の石油輸出拠点、ヤンブー港で石油の積み出しが停止したと報じた。海運関係者の話としている。国土の東西を結ぶパイプラインが攻撃を受けて損傷し、稼働していないことが原因だとしている。報道が事実なら、サウジ産石油の供給がさらに滞り、世界経済に大きな影響が出る恐れがある。
米国とイランの対立が長期化し、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の封鎖状態が続く中、サウジは代替拠点のヤンブーを経由する輸出を強化してきた。大幅に増えた輸出の多くは日本を含むアジア向けとみられる。
複数のメディアはサウジアラムコが欧州向け石油のうち、9月分の一部を供給できない見通しだと伝えた。
パイプラインは10日に攻撃を受けた。イラクの親イラン武装勢力による攻撃との見方が出ている。ロイターによると、近く稼働が再開しなければ世界の石油供給量の4%が失われるとの分析がある。AP通信によると、復旧には3~5週間程度かかる可能性がある。