自民党が大敗を喫した2025年の参院選で、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を選挙期間中に利用していた有権者は、投票先の政党を公示日時点から変える傾向が強かったことが12日、東京大の稲増一憲准教授(社会心理学)らの調査で分かった。TikTokから一定の情報を得た人は、全く得なかった人と比べ投票先を変えた割合が2倍近く高い計算になった。
テレビや新聞、他のSNSでは同様の関連性はなく、特定の政党に有利な状況は見られなかった。日本社会心理学会大会で13日に発表する。
稲増氏らは参院選公示日と投票後の2回、有権者計2612人を調査。選挙期間中に各メディアから政治情報をどの程度得ていたかを7段階で尋ね、比例代表の投票先との関係を調べた。
公示日時点で投票先を決めていたものの、最終的に変えたのが1084人。メディア利用などの影響がそろうよう統計的に解析すると、TikTokから情報を全く得なかった層で投票先を変えたのは24・5%、ある程度得たとした層は46・2%と算出された。