レーザーを使った海図作りに活用され、来年3月末に閉所する海上保安庁の下里水路観測所(和歌山県那智勝浦町)で12日、最後の一般公開が行われた。70年を超える歴史や観測装置に触れた参加者からは名残を惜しむ声が上がった。
観測所は1954年に設置された。当初は船の航行に必要な地磁気や天体を観測。82年からは、レーザーを空に向かって照射し、人工衛星に反射して戻ってくるまでの時間から列島の位置を正確に計測する「人工衛星レーザー測距(SLR)観測」を始めた。データは、海図を作る基盤となった。
新たな施設ができたことなどから、年内の観測終了と来年3月末の閉所が決まった。