英「安楽死」法案が否決

 【ロンドン共同】英下院は11日、イングランド、ウェールズ両地方の終末期患者に「安楽死」の権利を認める法案を反対多数で否決した。同様の法案は昨年6月に下院で可決されたが、上院での審議が長引いて時間切れとなり、今年4月に廃案が確定。下院議員が再び法案を提出していた。

 安楽死を巡っては患者が家族らの負担を減らそうとして選ぶのではないかといった懸念が強い。

 BBC放送などによると、法案は余命6カ月以内と宣告された18歳以上の患者を対象とし、医師らの手助けで自ら命を絶つ権利を認める内容。採決の結果は賛成270票、反対286票だった。

 政府は中立の立場を取り、バーナム首相は投票しなかった。

 反対派議員は安楽死の導入より、深刻な診療待ちの問題を抱える国家医療制度(NHS)の立て直しや、体や心のつらさを緩和するケアの整備を優先すべきだと訴えた。

 英北部スコットランド議会も3月中旬、安楽死の選択権を認める法案を最終採決で否決した。

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