【ニューヨーク共同】2001年9月の米中枢同時テロから25年。晴天だったあの日とは違う曇り空の下、鎮魂の鐘が響いた。イスラム過激派に乗っ取られた旅客機2機が激突し、倒壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地で11日に開かれた追悼式典。故人の写真を掲げる人、花束を持つ人…。それぞれが四半世紀の歳月に思いをはせた。
1機目の旅客機がビルの北棟に激突した午前8時46分、出席者は静かに目を閉じ、犠牲者を悼んだ。会場にはクリントン、ブッシュ(子)、オバマ、バイデン各氏ら歴代大統領の姿があったが、トランプ大統領の姿はなかった。
過酷な状況下で救助活動やがれきの撤去作業に当たった消防士らのたまり場だった現場近くのパブ「オハラズ」。ジェニファー・スミスさん(46)はテロ直後に現場に駆けつけた消防士の父ケビンさん=当時(47)=を亡くした。
父の死を悼む気持ちとともに怒りもある。同時テロの主犯格とされる国際テロ組織アルカイダ幹部らの裁判は進まない。事件の完全解決には道半ばだとの思いを募らせる。