中部電力が、耐震設計に関わるデータ不正が判明した浜岡原発(静岡県御前崎市)3、4号機の再稼働審査申請を取り下げる方針であることが11日分かった。政府関係者が明らかにした。中部電の勝野哲会長が不正の責任を踏まえ、辞任の意向を周辺に示したことも判明した。中部電は同日、データ不正の調査委員会から報告書を受領したと発表。14日に林欣吾社長が名古屋市で記者会見し、報告書の内容や対応について説明する。動機や組織的関与の有無に加え、経営陣の進退に関する判断が焦点。10年以上かけた審査の申請を取り下げれば再稼働はさらに遠のく。
電力会社が申請を取り下げれば異例。再稼働審査の前提となるデータの信頼性が失われ、審査継続が困難と判断した可能性がある。
中部電は1月5日に不正を公表し、同日付で委員会を設置した。報告書受領の公表に当たり「強い不信を招いていることについて、改めて心より深くおわびする」とコメントした。