歌舞伎と伝統の在りようを論じた演劇評論家で、文化功労者の渡辺保(わたなべ・たもつ、本名邦夫=くにお)さんが死去したことが10日、関係者の話で分かった。90歳。東京都出身。
東宝勤務の傍ら、1965年に「歌舞伎に女優を」で評論家デビュー。同社で舞台制作に携わり、退社後は評論活動に専念した。著書に「女形の運命」「黙阿弥の明治維新」など。歌舞伎公演への“辛口”の批評にファンが多かった。テレビでの解説でも知られた。
山口県長門市の劇場「ルネッサながと」芸術監督も務めた。2000年紫綬褒章、09年旭日小綬章。17年日本芸術院会員、24年文化功労者。