関西電力元役員らの金品受領や報酬補填の問題で、旧経営陣6人に対し関電が約19億円、株主が約94億円の損害賠償を求めた訴訟は10日、大阪地裁で結審した。判決は来年3月3日。金品受領に関してはうち4人に賠償責任があると訴え、被告側は金品は預かっただけで利益を得る目的はなかったなどとして請求棄却を求めている。
関電の第三者委員会の報告書などによると、歴代役員ら75人が高浜原発がある福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から現金や小判など総額約3億6千万円相当の金品を受領したとされる。
訴訟で関電側は、取締役としての注意義務に違反し、自治体入札への参加停止など会社に損害を与えたと主張。また東日本大震災後の経営悪化で削減した役員報酬の一部が、退任後に嘱託報酬として支払われ、業務に見合わない報酬だったとしている。
この日は株主側原告のアイリーン・美緒子・スミスさん(76)が「証拠を示さない被告らが正しく裁かれなければ、いつまでも説明責任から逃げ続けることになる」と意見陳述した。