青森県出身の劇作家寺山修司の劇団がイスラム革命前のイランで行った公演を紹介する企画展「70〓イラン革命前夜の蜃気楼」が、寺山修司記念館(青森県三沢市)で開かれている。親米パーレビ王制下、ヘジャブ(スカーフ)を着けない王妃と寺山が親交を深める写真や公演時の資料が展示され、当時の文化的な土壌を感じ取れる。11月29日まで。
記念館によると、海外でも活動した寺山率いる劇団、演劇実験室「天井棧敷」は1973年と76年、イラン王妃が毎年夏に主催した「シラーズ芸術祭」に招待された。革命の混乱で78年に芸術祭は中止。翌79年に王制が崩壊したため「幻の芸術祭」とも言われる。
寺山が手がけ、芸術祭で上演した演劇「阿呆船」の脚本の直筆原稿も展示。愛読した日本語版の詩集「ルバイヤート」の文庫本も並べ、寺山と詩の国イランとのつながりに触れられる。
11月28、29日には三沢市で「イラン映画上映会」を開く。インターネット配信では見られない名作6作品を上映する。詳細は寺山修司記念館のホームページまで。