鳥取県で生産量日本一を誇る「二十世紀梨」の収穫が最盛期を迎えている。源流は明治時代に千葉県から伝わった樹齢123年の親木。今年も立派な実がなり、8日に約600個が収穫された。「日本最長寿の二十世紀梨」として鳥取県内で販売される。
鳥取の二十世紀梨は、明治期の農家北脇永治氏が導入した千葉県松戸市産の苗木10本がルーツで、鳥取県内に広く普及した。鳥取市に現存する親木3本は県の天然記念物に指定され、その歴史を今に伝える。
管理する「鳥取二十世紀梨記念館」の吉田亮参事によると、今年は好天が続き、大玉で糖度も高く仕上がった。8日の収穫では、親木を守る会やJA全農とっとりの関係者らが、枝を傷つけないよう丁寧に実をもいだ。
北脇氏のひ孫、北脇正章さん(77)も収穫に加わり「10本から今日の礎を築いた。たくさんの人に知ってもらえたらうれしい」と話した。県内の収穫分は主に京阪神や中四国、関東へ出荷し、一部は海外に輸出する。