モーター大手のニデック(旧日本電産、京都市)は4日、品質問題に関する調査委員会の調査報告書を公表した。調査委は、無断で製造工程を変更するといった不適切な行為が844件あったと認定。業績目標の達成やコスト削減などのプレッシャーが原因の一つだと指摘した。会計不正に続き、品質面での問題が明確になり、信頼回復への道は険しそうだ。
不適切行為は、顧客の承認を得ずに部材や工程などを変更する事案が9割超を占めた。ほかに試験や検査結果の改ざんや捏造もあった。事案の深刻度でみると、ニデックグループの役員や拠点長が関与したり、法令違反の疑いがあったりする重大な行為が60件認定された。品質問題とは別に、生産地に関し6件の不適切行為があった。
原因を巡り、合併・買収(M&A)などで拡大する企業規模に見合う経営体制の整備が遅れる半面、短期的な業績目標の達成やコスト低減が強く求められたと指摘。品質保証に必要な人材も十分に確保されていなかった。
創業者の永守重信氏ら経営層による不適切行為の指示や関与は確認されなかった。