香川県、解体を一時中断へ

旧香川県立体育館

 世界的建築家丹下健三氏の設計で、老朽化を理由に香川県が解体を進める旧県立体育館について、県は3日、工事を中断すると発表した。保存活用を求める団体の代表が、解体への公金支出は違法だとして県に支出差し止めを求めた住民訴訟で、高松地裁が耐震性鑑定のため現地調査を提案し、県が応じた。原告側弁護士によると、裁判所が公共工事の中断を提案するのは極めて異例。

 訴訟では耐震性の有無が争点。原告側によると、地裁は保全の必要性に言及したものの、手続きに時間がかかるとして7月15日、県に任意の工事中断を要請。県は「進行への協力のため」として8月31日に正式に応じた。

 期間は今月15日~10月14日。県は「終了後はただちに解体を再開する」としており、来年9月までの工期に変更はないと説明している。

 旧体育館は1964年に建設され、特徴的な外観から「船の体育館」として親しまれた。天井板落下の危険性が判明し、2014年に閉館。団体は昨年、文化的価値が高い建物だとして民間資金で買い取り、ホテルなどとして再生する案を提示した。

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