世界気温、数年で危機水準

マーシャル諸島マジュロで、波の浸食が進み根が露出した木=2025年11月(共同)

 国連環境計画(UNEP)は2日、地球温暖化で18世紀の産業革命前からの気温上昇が数年以内に世界平均で1・5度を超え、災害や健康被害などのリスクが危機的な水準まで高まると警告する報告書を公表した。悪影響を減らすには1・5度以上の期間を最短にすることが重要だとしている。

 日本を含む約190の国や地域が参加し、11月で発効から10年になる国際枠組み「パリ協定」は気温上昇を1・5度に抑える目標を掲げている。国連のグテレス事務総長は「世界は10年前の約束を果たせそうにない。化石燃料からの脱却や再生可能エネルギーの拡大などが必要だ」と訴えた。

 報告書によると、現状の温暖化対策では世界の平均気温は2100年までに約2・6度上昇する。パリ協定の下で各国が自らの裁量で策定する温室効果ガスの排出削減目標を全て達成し、排出量と森林などによる吸収量を差し引きゼロにできたとしても約1・8度上昇する見通しで、10年以内に1・5度を超過すると見込んでいる。

 1・5度を超えると極端な気象現象が増え、小さな島が水没する恐れが高まる。

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