熊本地震で最も多くの死者が出た八代市の小野泰輔市長は28日までにインタビューに応じ、市内の約4400世帯で井戸が詰まったり、地下水が遮断されたりしていると明らかにした。井戸の修理業者が少なく、復旧に「数年待つと言われた市民もいる」と窮状を説明。復興の障害になっているとして、国の支援が必要だと訴えた。
水が十分に使えない状況が長期化することを見据え、暫定的な措置として、各家庭に大型のタンクを設置し、定期的に給水してトイレなどの生活用水として使ってもらう計画を国に提案したとも語った。
八代市は熊本県南部を流れる球磨川の伏流水が豊富で、井戸を掘れば地下水が出るため、水道普及率は2023年度末時点で50%余り。全国平均の98・2%を大きく下回る。
一方、市内の井戸関連業者は市が把握する限りでは3社と少ないとし、短期間での復旧は難しい状況だと分析した。